メモリは、アプリケーションなどでCPUが計算して処理した情報や画像等の開いたりする時の情報を記憶する役割をします。メモリの量が少ないとスワップというハードディスクを記憶装置として利用しようとします。しかし、ハードディスクは、メモリほど転送速度が速くないので、体感的に遅くなります。したがって、ある程度のメモリを搭載する必要があります。
メモリの容量を増やすことでパソコンの動作が快適になりますので、予算がある場合はメモリを増やしましょう。また、予算がない場合でも、メモリの容量不足などで動作が遅くなったり、エラーが起きたりしますので、最低でも1024MB(推奨2048MB)のメモリを搭載させた方が無難です。
メモリも、最近は新しいタイプのものが開発されるサイクルが早まり、寿命が短くなりました。2枚挿しのSIMMからDIMMに移行し、同じDIMMでもSDRAM、DDR-SDRAMというタイプを経て、現在の主流は、DDR2-SDRAMであり、そろそろIntelのプラットフォームではDDR3-SDRAMへの移行が始まろうとしています。
最近はDDR2-SDRAMは単にDDR2メモリ、DDR3-SDRAMは単にDDR3メモリと呼ぶことが多くなりましたが、それぞれ種類があって、DDR2メモリでは、初期のDDR2-533(PC2-4200)から、DDR2-667(PC2-5300)、DDR2-800(PC2-6400)へと、時とともに主役が移ってきています。
現時点で最も多く販売されているDDR2-800メモリは、まだ2年前の2006年夏は大手のベンダーが量産出荷をしていない、つまり、メモリと言えばDDR2-800という全盛期は、この1年半ぐらいの期間に過ぎないのです。
そして、次はDDR3メモリへの移行の時期が問題ですが、実はIntelのチップセットは、2007年夏に登場したIntel3シリーズのチップセットからDDR3メモリをサポートしています。
しかしチップセットレベルでサポートしていても、DDR3メモリが入手困難な時代、続いてあまりにも高価な時代は、DDR3-SDRAMスロットを搭載するマザーボードはほとんど売れない、つまりニッチなマニア向けでしかなく、主流はDDR2-SDRAMメモリスロットを搭載するマザーボードとなります。
2008年2月から3月にかけて、DDR3メモリは、それ以前の半値ぐらいと大幅に値を下げており、今も値下がりを続けています。メモリベンダーの量産出荷が始まって値が下がるということは、いつものことですが、今回はDDR2メモリが極めて安い価格水準にあるため、DDR3メモリへの移行コストが下がっても、相対的にはDDR3メモリの割高感が強いという状況にあります。
また、WindowsVistaがメモリを多く積んだ方が快適に使えるため、安くなったDDR2-800メモリを2GB×2枚使うことが魅力的であり、かつてのメモリ移行期に必要であったメモリコスト2万円程度で1GB×2枚と適量のDDR3メモリが購入可能となった今でも迷うところでしょう。
DDR3メモリの種類は、DDR3-1066(PC3-8500)、DDR3-1333(PC3-10600)、DDR3-1600(PC3-12800)とあります。
DDR3-1066は初期のマザーボード用の過去のもの、現時点で購入するのであればDDR3-1333が安くなったのですが過渡期のものという印象であり、DDR3-1600の相場がDDR3-1333と同じぐらいになって本格的にDDR3メモリの時代になるのでしょう。
また、AMDの最新SocketAM2+プラットフォームでは、JEDECが2007年11月に規格を策定したDDR2-1066をサポートしていますが、PC2-8500(DDR2-1066)メモリは流通量が少なくマニア向けでしょう。
AMDのプラットフォームでDDR3メモリに移行するのは、2009年以降、それも遅れるかもしれません。
という状況で、DDR2-800メモリを購入してコストを抑えた方が無難ですが、新たにマザーボードを購入して自作するのであれば、DDR3-1333メモリを使っても負担は少なくなってきています。
しかしDDR3メモリを使うのであれば、DDR3-1600をサポートしているマザーボードが将来性があり、DDR2とDDR3の両方のメモリスロットを搭載するマザーボードを選んで置いて取り敢えずDDR2-800メモリを使う手もあるでしょう。
メモリを2枚組で使用して、デュアルチャネルで動作させるときは、マザーボードメーカーの動作検証済みのメモリを選ばないと動かないことがあります。
そのため、メーカーでデュアルチャネルで動作することを確認した2枚のメモリをセットにしてパッケージに入れた2枚組みセットが多くなり、この信頼性が高いブランドものの2枚組みセットを販売している店舗が多くなっています。
2枚組みセットの主なメモリブランドは、U-MAX、ELIXER、Corsaire、JETRAM、PATRIOTなど、バルクメモリより少し価格は高いもののトラブルが少ないでしょう。
バルクメモリにしても、メモリチップのメーカーを確認して、JEDEC準拠のメモリ基盤が高品質なメモリモジュールを選ぶのが安全です。もちろんマザーボードとそのチップセットがデュアルチャネルをサポートしている必要があります。
ショップでは、現在、古いパソコンの増設用もあり、いろいろなタイプのメモリが売られているため間違わないように、選んだマザーボードに取付け可能なメモリを購入してください。
メモリは、これまで長期的には値下がりしていますが、短期的には相場が大きく動くので買い時が問題です。
このところのDDR2メモリの価格は、大幅に値下がりしており、現在はメモリ価格が極めて安い水準ですが、購入の時点で価格が高ければ、とりあえず最低ライン(512MBX2枚)の容量のものを買うと無難です。
またECC付きのメモリやCAS Latencyの相違などの種類がありますが、マザーボードのチップセットによっては、ECC付きのメモリをサポートしていないので注意が必要です。
メモリタイプも移行しますのでほどほどにと思いますが、Windows VistaでWindows Aeroを使うためには、512MBのメモリ2枚で最低1GBは必要であり、できれば2GB積むと良いでしょう。
なお、Windows Vistaの32ビット版では、マザーボードが4GB以上のメモリをサポートしていても、3GBまでしか認識できません。
しかし最近は、メモリが安いというより暴落に近い状態であり、DDR2-800メモリの2GBの2枚セットものを購入しても1万円未満で購入できます。無駄になっても構わないので、2GBを2枚で合計4GBのメモリを購入しても良いでしょう。
メモリはタイプもいろいろあり、相場で価格が動くので、購入価格の目安が立てにくいのですが、現在は極めて安くなっており、左の写真のようにパッケージングされているブランドメモリでは1GBの2枚セットで4千円~6千円程度、無包装バルクメモリなら1GBメモリが2千円程度で購入することができます。
ショップとかで価格の安いバルク品が目につくと思います。
バルク品はメモリに限られたことでなく、袋に入っており、保障とか取扱説明書とかがない製品を言います。品質はともあれ、予算が少ない場合や他のパーツに予算をかけたい場合には、バルク品が役に立ちます。
メモリについてバルク品を使用する場合、CPUやマザーボードとの相性の問題があるので注意が必要です。最悪動かない場合もあります。
交換してもらうにもメモリが初期不良と判断したのみなので、動作しているパソコンが他にないとメモリの初期不良はなかなか見つけるのが難しいと思います。
メモリでバルク品を使用する場合、ショップの人に聞いてみるのが最善だと思います。
バルク品があるショップでは、結構、ショップでもオリジナルパソコンを作成しているところが多いので、知識が豊富だと思います。