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自作PCパーツの選び方

CPUの選び方

パソコンにおいてCPUは、人間でいうと脳にあたり、演算とかさまざまな処理をします。
よくパソコンの起動が遅いとか、ソフトの動作が遅いとか聞くことがあると思いますが、それは、このCPUの性能が大きくかかわっていることが多いです。
性能は、クロック数や2次キャッシュの容量などで決まります。この数字が大きい方が高速に動作します。
ここでは、INTEL製品とAMD製品についてまとめました。
最近いえることですが、CPUが高速化されるに連れて、必要な電力が大きくなり、電源容量が足りなくて動作が不安定になる、CPUが発熱して作業中にフリーズしてしまうなど注意が必要です。CPUにあったケースを選びましょう


Core 2 Duoシリーズ

インテルは、2006年7月27日にCore 2 Duoシリーズのプロセッサを正式に発表しました。

Coreアーキテクチャは、
1クロックで同時に実行可能な命令を4つ(従来は3つまで)に増やしたこと
メモリアクセス性能を向上させたこと
大型L2キャッシュの2つのコアでの共通化
マルチメディアで使われているSSE命令の実行速度を速めたこと
などが技術的な革新であり、要するにクロックを上げることより効率を良くすることで性能を向上させています。

そして高性能なCPUの象徴として長年使ってきた「Pentium」というブランド名を新しく「Core 2」という名前のブランド名に置き換えており、まさに新世代のデュアルコアプロセッサとして、大幅に性能が向上しています。

Core 2 Duoシリーズの登場から1年経った2007年7月にFSBを1333MHzに引き上げたCore 2 Duo E6850(3GHz、L2キャッシュ4MB)、E6750(2.66GHz、L2 4MB)、E6550(2.33GHz、L2 4MB)が登場し、2007年7月にFSB800MHzの廉価モデルとしてE4500(2.20GHz、2MB)が、2007年10月にE4600(2.40GHz、2MB)が加わっています。

FSB1333MHzのCore 2 Duoシリーズは、比較的安い価格設定で登場したため、FSB1066MHzのCore 2 Duoシリーズを一気に置き換えて売れ筋モデルとなりました。

そして2008年1月に、製造プロセス45nm版のCore 2 Duo E8500(3.16GHz、L2キャッシュ6MB)、E8400(3GHz、L2 6MB)、E8200(2.66GHz、L2 6MB)と、新しく8000番台となるCore 2 Duoシリーズの3モデルが発売されました。

製造プロセスの微細化は、同じサイズのチップでトランジスタ数を大幅に増やし、性能の向上が図れることがメリットであり、CPUの進化を支えるベースとなるものです。

この45nm製造プロセスへの移行は、新設計のクアッドコアプロセッサの開発につながることでしょうが、取り敢えずL2キャッシュを6MBと1.5倍に増やしたデュアルコアのCore 2 Duo 8000番台シリーズが先にリリースされました

45nm版のCore 2 Duo 8000番台シリーズは、既存のCoreアーキテクチャの延長線上のモデルとなりますが、L2キャッシュが増えたことでパフォーマンスが着実に向上しており、新たに自作する場合、2万円台半ばの価格で購入できるCore 2 Duo E8400が本命でしょう。

しかし、Windows Vistaでは、ビデオカードを使用しメモリを多く積む方が快適に使えるために、ビデオカードの購入費用やメモリにコストをかけることも賢い費用配分です。

また、Windows VistaのDSP版そのものも、発売当初の価格から少し値上がりしています。そのため、CPUに回す予算を抑えたいのであれば、2万円台前半で購入できるCore 2 Duo E8200を検討すると良いでしょう。

なおIntelのCore 2 DuoシリーズにはクアッドコアのCPUもリリースされていて、2007年初めに登場したときは10万円を超えていたFSB 1066MHzの「Core 2 Quad Q6600(2.4GHz、4MBX2)」が2度にわたる大幅値下げにより3万円台前半で購入できるようになり人気となりました。
そのため、CPUに3万円台の予算を使うのであれば、Core 2 Duo E8500かCore 2 Quad Q6600か迷うところですが、Intelのプラットフォームではクアッドコアに乗り換えるのはまだ早いという感じです。


Phenomシリーズ

AMDは、Core 2 Duoシリーズが登場するまでは、デュアルコアAthlon64 X2の高値を発売以来長らく維持してきました。
しかし、Core 2 Duoシリーズの発売は、CPUの勢力図を塗り替え、既存のCPUをシリーズごと一気に過去のものとしてしまうほどのエポックメーキングなことであり、AMDとIntelの立場も一気に逆転しました。

クロックアップした最高クロックのAthlon64 X2 6400+で、Core 2 Duo E6600と同程度というレベルであり、消費電力が高いAthlon64 X2 6400+は選び難いという状況です。

大幅な値下げを何度も繰り返し、Athlon64 X2シリーズは全て2万円以下の価格で購入できるようになり、とにかくAMD製CPUは価格が安くてお買い得であるというかつてのイメージを取り戻し定着しています。

AMDにとって2007年は苦境の1年でしたが、11月下旬にSocketAM2+の「Spider(コードネーム)」プラットフォームを発表し、「Spider」プラットフォームのクアッドコア・プロセッサ「Phenom」シリーズが発売され、Intelより一足早く軸足をクアッドコアプロセッサに移しています。

この「Spider」プラットフォームは、待望の「Phenom」プロセッサに加えて、AMD 790FXなどAMD7シリーズ・チップセットを搭載するマザーボードとRADEON HD 3800シリーズのGPUを搭載するビデオカードと組み合わせて、すべてAMD製品で構成するプラットフォームの名称として付けられています。

そして「Phenom」シリーズは、2007年内に「Phenom 9500(2.2GHz、L2 2MB、L3 2MB)」、「Phenom 9600(2.3GHz、L2 2MB、L3 2MB)」、「Phenom9600 BlackEdition」が発売され、この3モデルの中では、年末に登場した「Phenom9600 BlackEdition」が倍率可変(「内部クロック=外部クロック×倍率」の倍率の方が変更できること)のクアッドコアCPUとして人気があります。

「Phenom」プロセッサは、Socket AM2+、HyperTransport3.0、DDR2-1066メモリーをサポートし、各コアごとの512KBのL2キャッシュに加えて共有L3キャッシュ2MBを搭載しており、初めから1つのダイに4基のCPUコアを内蔵することを前提に設計されていることから「真のクアッドコア」とアピールされています。

しかし技術的には先進性があっても、「Phenom 9600」のパフォーマンスはIntelのクワッドコア「Core 2 Quad Q6600(2.4GHz、4MBX2)」を超えていない性能であり、やや期待はずれという感じです。
そのため、発売当初から大きく値下がりをしており、「Phenom 9500」は2万円台前半、「Phenom 9600」は2万円台半ばの価格とデュアルコアCPUの相場と変わらない価格で購入できます。
ゆえにAMD製CPUを選ぶのであれば、クアッドコアの「Phenom」シリーズが本命です。

人気のある「Phenom9600 BlackEdition」は、価格が3万円程度と少し高いので、予算に余裕がなければ「Phenom 9500」が候補でしょう。

また、とにかく安く組むのであれば、AMD690Gチップセット搭載マザーボードを使用してTDP65W版のデュアルコアAthlon64 X2 5400+(2.6GHz、L2キャッシュ1MB×2)を使うと良いでしょう。
AMD690Gチップセットは、RADEON X1250を統合したグラフィック統合型チップセットであり、Vistaで快適に使えることをAMDがアピールしているチップセットです。
内臓RADEON X1250の実力が満足できるレベルなのかどうか解らないのですが、使ってみて、もしビデオカードを追加したくなったとしても、もともと普通のパソコンとしては十分な機能を持った安価なマザーボードとして提供されており損は無いでしょう。

Windows Vistaの64ビット版を使うのであれば、選択肢となりそうですが、64ビット版の Vistaは、ドライバやアプリケーションの対応が遅れており、普段使うパソコンでは、まだ時期が早いでしょう。


IntelかAMDのどちらを選ぶか

IntelかAMDか、売れ筋の2万円台の価格帯でどちらを選ぶかは、「Phenome」シリーズの発売によって、AMDのクアッドコアを選ぶか、Intelのデュアルコアを選ぶかの選択となっています。

クアッドコアのメリットは、AMDのイベントで動画のエンコードなどマルチメディア系の処理時間が短縮できることをアピールしています。
しかし、高クロックプロセッサの方が速い処理もあり、動作クロックが同じであればクアッドコアが優りますが、動作クロックが異なればパソコンの用途によりクアッドコアかデュアルコアか分かれるところでしょう。

現時点の販売価格では、Intelのデュアルコアの3.0GHz動作の「Core 2 Duo E6850」とクアッドコアの2.4GHz動作の「Core 2 Quad Q6600」の価格が3万円程度とほぼ同価格であり、2.3GHz動作の「Phenom 9600」はこれより少し安くないと売れないという状況です。
そこで倍率可変の「Phenom 9600 BlackEdition」の存在価値があります。

2万円台前半の価格では、2.2GHz動作の「Phenom 9500」と2.66GHz動作の「Core 2 Duo E8200」がライバルとなりますが、パフォーマンス的には、ほぼ同じレベルです。

IntelもAMDも競い合って、今後価格改定がされるでしょうから、その時点で「Core 2 Duo E8500」、「Core 2 Quad Q6600」や「Phenom 9600 BlackEdition」が安くなれば狙い目です。

ただし、IntelもAMDもクアッドコアプロセッサのTDPが高いことは止むを得ないようで、クアッドコアプロセッサはコンパクトなケースよりは通常のサイズのミドルタワーケースで使用した方が良いでしょう。